1.
3月16日(金)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、タムドゥオン郡人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「バンザン村医療センター建設計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
110,305 米ドル
(2) 要請元
タムドゥオン郡人民委員会
2. 案件内容
(1)ライチャウ省タムドゥオン郡バンザン村は人口約3,000人、貧困世帯数の割合は35%に達している。主な産業は農業であり、主要農作物は、米、野菜である。
(2)バンザン村医療センターは1980年に設立され、妊婦検査、注射、投薬などの医療活動を実施しているが、施設は設立時に建設されたものであり、30年以上も使い続けているため、建物の損傷が激しく、衛生面での懸念も抱えており、検査や診療といった医療センターの目的を果しきれていない状況にある。
(3)このような事情に鑑み、今回、タムドゥオン郡人民委員会は、バンザン村の住民が医療サービスを清潔な現場にて受けることができるように、医療センターの新たな建物(1階建て、156m2)の建設を計画しており、日本政府としては、建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、谷崎泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とグエン・ティエン・タン(Mr. Nguyen Tien
Tang)タムドゥオン郡人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4. 署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、バンザン村の医療サービス環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
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